リコー(東京都大田区)は6月11日、同社が実用化した室内光で発電する完全固体型色素増感太陽電池が、大成(愛知県名古屋市)とデザインオフィスライン(東京都渋谷区)から発売された、バッテリー搭載型デスク「LOOPLINE T1」に採用されたと発表したそうです。
リコーが開発した完全固体型色素増感太陽電池は、複合機の開発で培った有機感光体の技術を応用することで、電解質を固体材料のみで構成することに成功したとのこと。
それにより、電解質に液体を用いる電池が抱える液漏れや腐食といった安全性や耐久性に対する課題を解決。同時に、室内光源波長に適した有機材料の設計や、デバイス構造の最適化を実現することにより、発電性能を大幅に向上させることができたそうです。