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ブレード落下事故の原因究明報告を踏まえた対応について

2019年2月16日に鹿児島県大島郡で発生した小形風力発電設備(型式:Xzeres Corp.製 Xzeres 442SR)のブレード落下事故(以下、「本件事故」という。)を受け、「鹿児島県で発生した小形風力発電設備のブレード落下事故を踏まえたお願い(周知)」(同年4月18日付け)において、本件事故の原因が明らかになる間、所有者又は占有者(以下、「所有者等」という。)の責任において、同型式の使用停止及び発電設備周辺への人の立ち入り防止措置等の対策を講じていただくよう要請を行いました。(その後、2019年12月13日付けでも同様の要請を実施)
本件事故の原因調査については、2019年12月下旬の小形風力発電設備の輸入代理店会による、経済産業省に対する事故原因の調査結果の報告を受け、外部専門家より事故原因の調査結果に対する意見を聴取しました。外部専門家による経済産業省電力安全課長に対する意見では、本件事故の原因は、輸入代理店会の報告にあるようにブレードの製造不良と判断して良いとされました。外部専門家からの意見を踏まえると、運転を継続した場合、ブレードが落下する危険性があるため、電気事業法上の技術基準に適合していない、との結論を得たところです。

併せて、全国に所在する同型式の小形風力発電設備の再発防止対策について検討してきましたが、その過程において、Xzeres 442SRには、旧タイプのブレード(以下、「旧ブレード」という。)と新しいタイプのブレード(以下、「新ブレード」という。)の2種類のブレードが存在し、本件事故を起こした機種は旧ブレードを有していたことが判明しました。しかし、Xzeres本社が清算手続きにあるため、旧ブレードの設計・製造に関する情報が得られず、旧ブレードを有する他の小形風力発電設備の技術基準適合性について、輸入代理店会からの報告内容だけでは確認できないため、現在、輸入代理店会に対し、製造不良に関する追加的な解析と再発防止対策の精査を要請したところです。
また、経済産業省からの再三の要請にもかかわらず、旧ブレードを有した小形風力発電設備の一部で運転が継続されている実態が判明したことから、2月上旬より、各産業保安監督部から所有者等に対し、使用停止及び発電設備周辺への人の立ち入り防止措置等の対策を直接要請いたしました。同型式の使用を続けている所有者等に対して、引き続き、要請を行ってまいります。

なお、2019年12月12日に北海道檜山郡で発生した同型式の小形風力発電設備のナセル焼損事故については、新ブレードを有した小形風力発電設備の事故であったと所有者より報告がありました。引き続き、事故原因の究明に全力をあげるとともに、外部専門家の御意見も踏まえながら、再発防止対策の検討を迅速に行ってまいります。

 

出典:経済産業省



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